数表の可視化（「政策決定者とマスメディアへの接触度」）

日記 #練習用
イメージ 1 蒲島郁夫・竹下俊郎・芹川洋一『メディアと政治 改訂版』（2007）のp.46 表2-3に「政策決定者とマスメディアへの接触度」という数表が出ています。データは蒲島郁夫「マス・メディアと政治」『レヴァイアサン』7号（1990）のもので、数字は各利益集団が個人的によく知っていて、接触できると答えた人の割合です。

数表を読み取ることで解釈はできますが、どうせなら対応分析で図示してくれればイメージしやすいし、ついでにネットワークにしてしまおうということで、Rでやりました。

dat <- matrix(c(
28,17,40,45,
9,60,24,42,
19,14,16,13,
7,24,7,53,
5,33,14,44,
4,50,8,16),
nrow = 6,
ncol = 4,
byrow = TRUE)
rownames(dat) <- c("財界","労働組合","農業団体","市民運動","女性運動","部落解放同盟")
colnames(dat) <- c("閣僚","野党指導者","各省局長","全国紙記者")

library(MASS)
res <- corresp(dat, nf = min(dim(dat))-1)
ev <- res$cor^2
round(ev / sum(ev),2)
coordinates <- rbind(res$rscore, res$cscore)[,1:2]

library(sna)
gplot(dat, gmode = "twomode", usearrows = FALSE,
edge.lwd = as.vector(dat)/10, edge.col = "grey",
coord = coordinates, vertex.cex = 0,
displaylabels = TRUE, label.pos = 5,
label.col = c(rep("black", 6),rep("red", 4)))
abline(h = 0, v = 0)

二部グラフなので利益集団間（黒いラベル）および権力集団間（赤いラベル）にはリンクはありません。
座標は対応分析の結果です。1軸の寄与率66％、2軸の寄与率30％です。

(追記：似たような図はこのテキストのp.50にも載っていましたね...)


Rと対応分析については金先生の解説が大変役立ちます。
Rと対応分析